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プロ野球人気“復活”の狼煙②広島カープ 長野に早くも囁かれる今オフFA行使で巨人帰還

 「赤ヘルのチョウさん」が慣れない広島で苦しんでいる。すでにFA権を取得しているため、「権利を行使して巨人に帰還するのではないか」との声も出始めた。

 巨人へFA移籍した丸佳浩外野手の人的補償で広島入りした長野久義外野手(34)が、緒方孝市監督の期待に応えられていない。ヤル気が空回りしている。

 実は、巨人時代に隠していた「守備の弱点」が露呈し、打撃に集中できないのだ。
「4月4日の中日戦、9回表無死二、三塁のヒットが出れば逆転という好機で打席がまわってきましたが、結果は三振でした」(スポーツ紙記者)

 緒方監督の構想で、長野はレフト。丸の抜けたセンターには、昨季後半レギュラーに定着した俊足堅守の野間峻祥が入り、強肩でもある4番の鈴木誠也は右翼を守る。長野は自動的にレフトとなった。レフトは比較的、守備負担が少ないとされるからだが…。

 「キャンプ中、外野守備担当の廣瀬純コーチが付きっきりになることもありました」(同)

 実は、長野は巨人時代からレフトの守備が苦手だった。背走してフライを追うことを苦にしているからだ。

 「右打者がフルスイングした打球がレフトの頭上を襲うのは日常茶飯事。長野は巨人時代、主にライトを守っていたが、東京ドームは広くない。もし、広いマツダスタジアムで頭上を超えたら、ホームランになってしまう」(関係者)

 古巣巨人との開幕カードで、長野は左打者の吉川尚輝が流し打ちした打球を追いきれず、頭上を越えて決勝打にしてしまった。

 「その後の返球も悪送球になった。かつてゴールデングラブ賞も受賞した外野手とは思えないミスだった」(前出・関係者)

 広いマツダスタジアムに適応できない以上、試合終盤、守備要員と交代させられる場面も出てきそうだ。

 「酒豪だった長野は広島移籍を機に『夜の生活態度』を改めました。広島ナインも好意的に見ていますが、今も巨人選手とメールやLINEで連絡を取り合っています」(前出・記者)

 巨人入りした丸も同様だという。チームが変わったから旧同僚といがみ合う必要はないが、“不遇”が続くと、昔の環境が恋しくなってくるものだ。

 「昨オフ、巨大補強の代償により喪失した巨人の内海哲也と長野ですが、人的補償による移籍が通達されたとき、ともに淡々としていたそうです。内海もFA権を持っています。他球団で勉強して、いつでも戻れると思っていたのではないでしょうか」(前出・関係者)

 広島は育成のチームだ。長野を引き抜く前、西川龍馬、バティスタ、捕手の坂倉将吾にも外野の練習をさせている。特に、「ポスト丸」と言われ、昨年、107試合で3割を打った西川への期待は高く、レギュラー定着まで「あと一歩」のところまで来ていると言われている。

 現在34歳の長野は広島にとって必要な“コマ”なのか。それは本人が一番よく分かっているはずだ。

 かつて首位打者、最多安打のタイトルも取った名手が、開幕早々、正念場を迎えている…。

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