先週の第3話までの両ドラマの視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は、綾瀬主演の「きょうは会社休みます。」(日本テレビ)が初回(10月15日)=14.3%、第2話(22日)=17.0%、第3話(29日)=17.1%と右肩上がり。
一方、沢尻主演の「ファーストクラス」(フジテレビ)は、初回=8.8%、第2話=8.3%、第3話(日本シリーズ中継延長のため、1時間40分遅れで放送)=5.8%と下がる一方。
そこで、フジは起死回生をかけてか、第4話(11月5日)のサブタイトルを、「最下位! 受付嬢に転落でトイレ掃除! 私も会社休みたい」と題して、公式サイトの予告動画で宣伝。いうまでもなく、綾瀬ドラマのタイトルのパロディーと思えるサブタイトルで、話題作りを図った。
ストーリーは、主人公の吉成ちなみ(沢尻)がデザイナーとして勤めていたファッションブランド「TATSUKO YANO」が買収され、ちなみは責任を取る形で、NGSホールディングスの受付に格下げになって…という展開だった。
しかし、その話題作りの効果もなく、弾き出された第4話の視聴率は、「きょうは会社休みます。」が17.3%とさらに上げ、「ファーストクラス」は7.1%と、定時放送では過去最低で、ダブルスコア以上の大差が付いた。
こうなると、もはや、「ファーストクラス」が「きょうは会社休みます。」を逆転するのは、ほとんど不可能。それはおろか、4月期に深夜枠で放送された第1シリーズの全話平均視聴率8.0%を下回る恐れも出てきた。
(坂本太郎)