さて肝心の試合だが、ザック・ジャパンが歴史的快挙をやってのけた。FIFAランキング5位のアルゼンチンに対し、同30位の日本が、しっかりとしたチーム力を見せ、前半19分の岡崎のゴールを決めた。虎の子の1点を守りきり、1-0のスコアで見事に勝利した。もちろんホームであるという日本側の利点を差し引いても、南アフリカW杯時のチームから引き継いだ強い意識を共有し、ザックジャパンで更にレベルアップしたのは間違いない。
特に目を見張るのはW杯のメンバーからは惜しくも外れた香川のチカラが大きい。これからの日本を引っ張っていく中心の1人として、おおいに期待が持てる内容であった。試合終了の笛が鳴った瞬間、埼玉スタジアムに歓声が響き渡り、ザック・ジャパンを祝福していた。
通常のサッカー中継は試合終了後にハイライトを流したり、選手や監督のインタビューを放送するのだが、今回のTBSはズバッとカットした。
ザックこと、ザッケローニ監督のインタビュー途中にも関わらず即CMへと切り替わってしまったのである。編成やスポンサーとの兼ね合い上、仕方がない部分はあるが、勝利の余韻に浸りたい視聴者から非難が上がり、ネット上で数多くの書き込みがあった。また、放送時間内に収めるために後半ロスタイムを1分に短縮させたのでは? という声も上がっている。今後、中継する場合にはロスタイムの枠もしっかり取るべきである。
ファンとスポンサー両者の声を聞かなければならないテレビ局もなかなか大変だ。