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日テレに救われた“サイゲン大介”と“家事えもん”が進む道

 有名な賞レースで決勝に進出しても、地上波のバラエティ番組にレギュラー出演しても、若手&中堅芸人は“安定”の2文字に無縁である。ファイナリストの称号を手にしても、バイト生活から脱出できず、芸人廃業の道を選ぶ者も少なくない。しかしその一方で、趣味を仕事につなげ、ムーブメントを起こす者が稀に出現する。“家事えもん”が、まさにそうだ。

 日本テレビ系バラエティ『あのニュースで得する人損する人』で昨年、ジワジワと人気に火が点いた彼は、元お笑いトリオ・ジューシーズの松橋周太呂。かねてから大の掃除好きで知られ、まったくの無名ながらも『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に出演しては、なみいる先輩芸人を唸らせた。母子家庭で育ったため、料理、おもてなしが超得意。先輩からは重宝されている。

 そんな松橋はジューシーズ時代、いちばん地味な存在だった。見た目のインパクトが大きいデブの赤羽健一、ピース・又吉直樹が芥川賞受賞作品『火花』を執筆していたころの同居人だった児玉智洋に、大きく水をあけられていた。同じくトリオ芸人のパンサー、ジャングルポケットと昨年までは『333 トリオさん』(テレ朝系)にレギュラー出演していたが、惜しまれながら終了。その後も、先の2組はテレビタレントとして生き残ったが、ジューシーズは昨年末に解散。すでに、料理・掃除の知識を生かした別キャラ・家事えもんとして活動していた松橋は、ピン芸人に転向。行き場を欠いた赤羽と児玉は、「サルゴリラ」というコンビ芸人として、再スタートを切っている。

 同番組は、松橋の二番煎じというべく、別の芸人も再生している。うしろシティ・阿諏訪泰義だ。12年、13年、15年と3度も“キングオブコント”の決勝舞台を踏んだ正真正銘のコント職人。しかし、ネタ番組が低空状態の今、彼らの出番は少なく、売れっ子タレントと言いがたい。

 そこで、大の得意だった料理の腕を生かして、有名チェーン店の老舗の味や、人気メニューを次々と再現。その再現率の高さは異常なほどで、“神の舌を持つ男”の異名を持つ。あの高級老舗店・なだ万の元店長が出した店で、およそ6年修業を積み、現在住んでいるワンルームの4分の1をキッチンスペースに改修。10種類の鍋、調味料は常時100種類そろえている。

 松橋の“家事えもん”は“ドラえもん”、阿諏訪の“サイゲン大介”は『ルパン三世』の“次元大介”が、そのルーツ。国民的アニメのエッセンスが入ったネーミングも、人気の一因か。いずれにしろ路頭に迷いかけた2人の芸人は、日テレに救われた。

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