A氏がおよそ30年にわたって建設したラブホは、1,600軒。すでに引退して、現在はラブホ査定業に転身している。これまでにプランニングした案件は数知れず、だ。フロントの案内タッチパネル。室内で料金精算できる機械。部屋のらくがき帳。鏡張りの部屋。せり上がるベッド。メリーゴーランドのベッドと、コーヒーカップのオブジェ。F1レースをアレンジした部屋と、レーシングカーのベッド…など。
土田の実家は埼玉県。隣町の岩槻市は幼いころ、ラブホの密林地帯だった。このエリアを母親と歩いていたとき、「キレイで金持ちが住んでいるマンション」というのが、当時の土田少年が抱いたラブホへの印象だった。しかし、エレベーター業に就いていた父が、そこのラブホ担当になった時期があり、同時期、A氏も施工のために足繁く通っていた。「会っていたかもしれない」。そんな偶然で、対話は盛り上がった。
そして、番組終盤で土田が下した結論は、「僕の一番の夢。ラブホテル経営」。だったが、1軒につき数億円の投資が必要とわかり、即断念。副業願望からラブホ経営は削除されたようだが、少子が叫ばれる今、ラブホの繁栄はマストであることを痛感したことはたしかだ。
蛇足だが、今回の放送で判明したこと。それは、土田はコスプレにはまったく興味がなく、全裸派であるということだ。(伊藤由華)