中村家に近い梨園関係者によると、人工肺につながれての壮絶な闘病生活に家族も覚悟を決めていたという。しかし、勘三郎は最後まで復帰を諦めず、ベッドの上で快気祝い公演の構想を巡らせていた。
「そのプランは歌舞伎と映画の連作だった」
と囁くのは、某キー局プロデューサー。戯曲はプライベートでも交流のあった脚本家の宮藤官九郎に依頼していたという。
「最後を看取った野田秀樹さんにも新作をお願いしていたが、官九郎の方は、さらにスケールの大きいものだった。勘三郎は“勘九郎”という名前が大好きだった。同じ“かんくろう”だから官九郎に頼んだのでしょう。『歌舞伎モン一代記』(仮題)と題し、勘三郎の生きざまをそのまま歌舞伎にしているんです。秀逸なのは映像編と舞台編に分かれていること。映画のエンディングでそのままスクーリンをぶち破り、歌舞伎の舞台に勘三郎が登場する。映画と歌舞伎の融合です。歌舞伎では完全に掟破りの手法だが、本人は乗り気だったそうだ」(梨園関係者)
ちなみに、映画版には明石家さんま、佐藤浩市、笑福亭鶴瓶、松嶋菜々子、綾瀬はるか、小泉今日子ら勘三郎と親しかった芸能人、文化人など錚々たる顔ぶれがノーギャラでの出演を約束していたという。
「歌舞伎部門でも『平成中村座』のメンバーが中心となるが、さんまや佐藤、鶴瓶らが初歌舞伎にチャレンジする予定だった。勘三郎の一代記とあって、これまで噂になった女性との色恋沙汰などが織り込まれるはずだったそうだ」(同)
女性陣は助かった?