「『ユアタイム』は、『あしたのニュース』と『すぽると!』の2番組を潰して枠を取ったんです。まさに局を挙げてのイチ押し番組でした。ゴールデン&プライム帯で視聴率が取れないフジが23時台に主戦場を移し勝負に出ようとした瞬間、出鼻をくじかれたわけです。あまりのタイミングの悪さに、ショーンKは日テレやTBSから送り込まれた刺客だという、笑うに笑えない話が飛び交っているんです」(フジ関係者)
今回の経歴詐称騒動を受け、フジ局内は大混乱に陥っているという。
「スポットCMを仲介する大手広告代理店関係者らへの説明と謝罪、後任人事など、やるべきことが山ほどあるんです。信用が一番の報道番組において、メーン・キャスターに起用した人物がただのおっさんに過ぎなかったんですからね。ハーフという触れ込みだったのに生粋の日本人だった…。こんないい加減な番組を見る視聴者はいるわけないでしょ」(テレビ関係者)
局内では、諦めと苛立ちから、いっそのことコント番組という体で放送したらという意見すら飛び交う有り様。また、民放キー局の編成マンもこう一刀両断する。
「本来ならこの番組は打ち切りが順当。でもフジの現状を見る限りそんな余裕はないのでしょう。今の番組コンセプトを継承し放送するしか手段がありません。新番組の準備には最低1〜3カ月は要しますからね。放送前から惨敗は決まったようなものです」
ちなみに『ユアタイム』の1本当たりの制作費はいくらだったのか。
「ズバリ1500万円。『あしたのニュース』が1000万円、『すぽると!』も1000万円。本来なら2000万円だったコストをこの額に削減できた。その面は合格だったんですが…」(前出・テレビ関係者)
当然、聞きたくなるのが番組を“死に枠”に追い込んだショーンK氏の出演料。年商30億円、年収ウン億円の触れ込みに、フジはまんまと騙されていた。
「1本100万円は払う予定だったようです…」(テレビ事情通)
ショーンK氏の後任については、国際ジャーナリストやラジオDJなどマルチに活躍するモーリー・ロバートソン氏が内定したという。果たして年内いっぱい持ちこたえられるのか…。