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時代錯誤のキャラ出演で謝罪に追い込まれたフジテレビの社長

 28日放送の「とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念SP」で、とんねるずの石橋貴明が扮したコントのキャラクター「保毛尾田保毛男(ほもおだ・ほもお)」が同性愛者を侮蔑したものだと一部で批判され、フジテレビの宮内正喜社長が29日、都内・同局で行われた定例社長会見で謝罪したことを、各スポーツ紙が報じている。

 同キャラは同番組から誕生した人気キャラクターの1人。濃すぎる青ひげが特徴で、共演者から「ホモでしょ?」と指摘されると、「あくまでそれはうわさで」とやたらと動揺しながら答えるしぐさがかなりコミカルで人気者に。石橋が同キャラを演じるのは実に28年ぶりだった。

 各紙によると、番組の放送開始から29日正午までに電話やホームページを通じて、同局に「時代にそぐわないのでないか」、「30周年特番懐かしかったです」といった賛否の意見が約100件寄せられたという。

 また、同日、LGBT(性的少数者)関連団体が「性的少数者への差別や偏見を助長する。学校で子どもたちが危険にさらされる可能性がある」、「男性同性愛者を嘲笑の対象とする表現があった」などとして、同局に対して謝罪を求める抗議文を提出していたという。

 それに対し、宮内社長は「不快に思われる方がいるとしたら、テレビ局としては大変遺憾なことで謝罪しなくてはいけない」と述べたというのだが…。

「宮内社長はまったく番組の内容に興味がないので、キャラについて把握していなかったのでは。LGBTの権利が諸外国のみならず国内でも声高に叫ばれる中、あまりにも時代錯誤なキャラクター。とはいえ、フジの幹部の頭の中はバブル期の30年前あたりで止まったままなので、出したらアウトなキャラクターという考えはまったくなかったのだろう」(テレビ局関係者)

 フジとしては渾身の企画を並べたかもしれない同番組だが、視聴率は10・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。このままだと同局の低迷を打開するのは厳しそうだ。

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