番組は日本テレビ系日曜日のゴールデンタイム19時から3時間に亘って放送。安定した視聴率を誇る『ザ!鉄腕!DASH!!』と『世界の果てまでイッテQ!』などを休止とし、明石家さんまの人生や「神対応」などがクローズアップされた内容が放送された。
中盤は、明石家さんまと大竹しのぶ元夫妻の結婚から離婚までを描いた再現ドラマ。さんま役は斎藤工、大竹役は剛力彩芽が演じ、2人の結婚生活が詳細に明かされる。
そして最後は、さんまと剛力が焼肉店で対面。剛力に好意を持つさんまが、「若手の俳優と噂になってほしかった」「ロケット野郎よりも俺のほうが勝っている」などと声をかけ、剛力が笑いながらもやんわりとさんまの思いを拒否する様子が流れた。
さらに、最終盤には剛力と交際し、さんまから「ロケット野郎」と名指しされたZOZOタウン・前澤友作社長も登場。さんまと対面し握手を交わし、さんまが「プライベートジェット持っているのはドーピング」などと、事実上2人の交際を認める発言をした。
番組の内容は、その全てがさんまに纏わる話と、それを見るスタジオの芸能人、とくに吉本興業所属の芸人たちが「凄い」などと持ち上げる内容。剛力関連の話など「プライベート」の暴露が多く、さんまの私生活を切り売りするような形となった。
「面白かった」「さんまは凄い」という声もあったが、毎週『鉄腕DASH』と『イッテQ』を楽しみするネットユーザーからは「DASHとイッテQが休みなのはつまらない」「日曜日が奪われた気がする」と恨み節が噴出。とくに『鉄腕DASH』ファンの愚痴は凄まじかったようで、「#鉄腕DASH」ハッシュタグがトレンド入りする事態となった。
「さんまスペシャル」はこれまでにも放送されており、そのたびにさんまを称賛し続ける内容に「つまらない」「何が面白いのか」と一部視聴者から批判が上がる。それでも放送されているのは、一体なぜなのだろうか。芸能関係者はこう見る。
「いろいろな理由はあると思いますが、『鉄腕DASH』『イッテQ!』ともにロケ中心の番組。出演者の負担軽減のために、月に1度は休みを入れたいという意向があるのでは。
あとは、さんまさんへの配慮もあるのでしょう。『踊る!さんま御殿!!』は未だに根強い人気を持っていますし、日本テレビとさんまさんは良好な関係のようです。
高齢になったといっても、さんまさんは未だに視聴率が取れる。持ち上げる内容の番組を作ることで、接待している側面もあると思います」(芸能ライター)
『ザ!鉄腕!DASH!!』と『イッテQ!』ファンにとってはうんざりするかもしれないが、日本テレビにとっては「さんま特番」も必要不可欠ということのようだ。