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日テレが旧本社跡地再開発に本腰 ほぼ無借金経営のなせる業

 日本テレビホールディングスは旧本社のあった『麹町地区不動産』(千代田二番町、四番町)の再開発に本腰を入れ始めている。

 同局IR情報によると《旧本社ビルのある二番町地区について再開発を進め、スタジオと商業ビルを建設することを決定いたしました》としている。
 具体的には『千代田区二番町14〜3、2〜4』辺りで、麹町南本館をL字型に囲む地域が主となる。
 開発予定面積は1万2293平方メートル(3725坪)となる見込み。

 そのため、このほど麹町社屋隣地2089平方メートル(633坪)を46億円で購入した。
 「東洋製罐グループホールディングス子会社の東罐共栄が所有する土地で、受け渡しは来年9月になる模様」(日テレ事情通)

 既報の通り、麹町南本館から着手し、スタジオ棟を'17年まで、さらにはオフィス棟を'20年までに完成させる計画である。
 大胆な建設スケジュールだが、運転資金を支える業績の方は大丈夫か。

 '14年3月期通期見込みでは売上げ3381億円(前期比3.6%増)、経常利益430億円(1.9%増)、当期純利益が272億円(7.6%増)と増収増益だ。
 上期(4〜9月)CMスポットも546億と好調で、開局60周年に花を添える。気になるテレビ朝日との視聴率競争だが、大久保好男社長は余裕しゃくしゃくでこう語る。
 「9月末の段階で全日1位は6週連続、年度18回、年間では24回である。プライムタイム首位は、年度10回、年間14回となる。また7月、8月に続き、9月も月間三冠王を獲得し、7月クール(7月〜9月)でも三冠王を獲得した。まずまずの成績と思ってはいるが、あくまでも途中経過であり、最後までしっかり番組を作り、勝ちたいと思っている」

 利益剰余金が4437億円、有利子負債が14億円ある。
 ほぼ無借金の日テレHDだから、借入れなくてもビルはどんどん建ちそうだ。うらやましい限り。
(編集長・黒川誠一)

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