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若松ナイター「SG第54回モーターボート記念」2日目 寺田祥 初SG獲りへ視界良好

 27日、シリーズ2日目を終えた若松ナイター「第54回モーターボート記念」。この日は終日強い雨、かなりの追い風にさらされてしまい、大きなアナも飛び出したが、インは6勝とまずまず安定。ここまで今垣光太郎、松井繁が着をまとめている。

 笹川賞で井口佳が戴冠した今年。次にSGを取るのは誰かと考えるとき、多くの人が思い浮かべるのが、寺田祥、白井英の山口コンビではないか。特に寺田は、先輩の白井をさし置いて、昨年の賞金王の大舞台を踏んでいる。今年のグラチャンの活躍(予選得点率2位、優勝戦3着)を見るまでもなく、SGタイトルに1番近いところに位置する存在なのだ。
 今シリーズは「いいエンジンだと聞いている割に、出し切れていない」と話すが、序盤の2日間を終えて(2)(3)(1)なら、はっきり頂点まで見据える内容だ。実際、よく考えた理詰めのレースを展開している。初勝利は5号艇からピット離れを効かしての2コース取り、そこで鋭いハンドルを放っての差し切り勝ちだった。
 「ここはピット離れだけを重視した、イチかバチかのセッティングで行きました。さすがに伸びられましたけどね。それでも差せたし、出アシやかかりもいいです」
 勝った7Rのメンバーを改めて見れば、枠番までは壁が厚い、同型揃いの構成だった。コースを取ったからこそ、先にさばけたのだ。
 「ただ、このプロペラでは伸び勝負になると辛いですからね。もう1枚のと相手と枠で使い分けます」
 元来、仕上がるときは伸びから来るタイプだ。その点では異質のアシで結果を出したわけだが、エンジンやレース場の特性によって、応用が効くのは大切なこと。寺田は戦法のバリエーションを増やして、SG取りに臨んでいるといえる。本日1走は2号艇。コース取りから要注目。

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