相撲関係者が惜しむ。
「初土俵からわずか3年半で横綱にスピード出世したんですが、引退後は金銭トラブルで相撲界を追われ、プロレスラーに転身。タレントやアメリカンフットボールの監督も務めるなど、波乱万丈な人生でした」
プライベートでは、横綱時代から湯水のように金を使い、銀座のクラブで豪遊。女性関係も派手だった。
「銀座では、輪島さんと演歌の大御所・北島三郎さん(82)、それに泉ピン子(71)が絡んだ“美人ホステスを巡る大一番”が伝説として残っていますよ」(元クラブ経営者)
輪島が入れあげたのが、7丁目の高級クラブPに勤めるA子さんだった。
「A子さんは大柄で“ジャンボ”と呼ばれて人気があった。輪島さんは、彼女の鉄火肌の性格に惚れたんでしょうね」(同)
同じ“ジャンボ”がお気入りで、Pに通い詰めていたのが北島だったという。
「輪島と会う以前から、A子さんは“北島の愛人”と噂されるほど親密な関係だったんです」(ポーター)
ところが、A子さんには本命がいた。
「店のお客さんで、皮肉にも輪島さんの出身地である石川県七尾市の老舗温泉旅館の若旦那だったんです」(元同僚ホステス)
その若旦那に一目惚れしたのが女優の泉ピン子だ。
「ピン子は、しょっちゅう温泉旅館に遊びに行って、若旦那と親密なように振る舞った。A子は『あんなブスに取られてたまるか』と激怒していましたよ」(同)
結局、A子さんは若旦那と結婚。ピン子は一人相撲に終わり、輪島と北島の勝負も不戦敗となった。
「輪島は、銀座で芸能人に会うと、たいして親しくもないのに全部ご馳走して、タニマチ気取りで豪遊してましたよ。お人好しで、みんなから好かれてましたね。相撲界からは“金と女にだらしがない”と言われましたが、憎めない人でした」(相撲ライター)