「いずれも火曜日放送の、松下奈緒をヒロインに起用した『鴨、京都へ行く。-老舗旅館の女将日記-』とSMAPの香取慎吾主演の『幽かな彼女』がいずれもふるわず、『鴨、京都へ行く。』は第2話ですでに1ケタに転落し、『幽かな彼女』も1ケタに転落寸前。特に、SMAPとは関係が深いので、制作サイドはどうやって視聴率をアップすべきか頭を抱えている」(フジ関係者)
かつてはヒットドラマを連発していたフジだが、このところその凋落ぶりが止まらず、3月末に行われた定例会見で豊田皓社長は「ドラマを導火線に視聴率アップを図りたい」と意気込んだ。しかし、その矢先の今月5日と6日に2夜連続で放送された天海祐希主演のドラマ「女信長」は5日が8.9%、6日が8.7%と大惨敗してしまった。
「ドラマのみならず、かつての人気料理バトル番組『料理の鉄人』の復活版『アイアンシェフ』を昨年10月から放送したが、低視聴率で3月で打ち切りとなってしまった。もはや、やることすべてが“空回り”している印象」(テレビ関係者)
また、今月16日にアマ7冠の怪物・井上尚弥のノンタイトル戦とロンドン五輪のボクシング金メダリスト・村田諒太のプロテストを生中継。21年ぶりのゴールデンタイムでのボクシング中継となったが、6.9%に終わったが、それに懲りず、大晦日に“大博打”を打つことになりそうだというのだ。
「ここ数年、フジの大晦日特番にまったく力を入れておらず、低視聴率を連発。そこで、かつて、人気格闘技イベント・PRIDEで高視聴率を連発したことで格闘技人気の高さを証明しているだけに、大晦日は井上の世界戦と村田の試合を目玉にボクシング中継をしようという動きがある。村田の知名度からいけば、それなりの視聴率が取れそうだが、この間のボクシング中継の数字からすれば大博打と言わざるを得ない」(ボクシング関係者)
井上と村田はフジの看板を背負って戦い続けることになりそうだ。