このウェブクリニックを読んで走り始めた方はいますか? 行動を起こすのは自分ですから是非、第一歩を踏み出して下さい。
第6回で掲載したトレーニングを出来た人は、60分間走ることを目標に頑張ってみましょう! 30分を過ぎてくると疲れてフォームが崩れてきます。その時は、背筋を伸ばし、なるべく足を回転するように再度意識します。腕を後ろ回ししてリラックスするのもよいでしょう! バランスの悪い姿勢で走り続けることで、背中や腰を痛めますし膝や足首にも負担もかかります。呼吸が乱れてきつい方は、息を吐くことを心がけます。
息を吐くと自然に吸えるようになりますので、吸うことよりも吐くことが重要です。そうすることにより、二酸化炭素を吐き出し新鮮な空気(酸素)をカラダに取り込めるようになります。
60分間が苦なく走れるようになったら、途中100m程度をスピードアップして、数分ゆっくりのペースにし、息を整えます。このスピードアップを2〜3回繰り返してみて下さい。最初のうちは、1回でも構いません。スピードアップの時は、走っていたリズムを変え、大きなフォームを意識して走りましょう。
どのスポーツもそうですが、意識することが大切です。意識=脳です。ここからはカラダの仕組みを簡単にご説明します。
筋肉には大きく分けて2つあります。1つは、自分の意志で動かすことができる随意筋(骨格筋)です。この筋肉によって私達は手足を動かしたりするのです。人の骨格筋は400種以上あり、体重のおよそ半分を占めるといわれています。
もう一つの筋肉が不随意筋です。不随意筋は意志の力ではなく、自律神経に支配され、無意識的に心臓や胃腸などの内臓を動かしています。この不随意筋である心臓などを意識的に動かすことができたなら、我々マラソン選手などは、心臓の心拍数を自由にコントロールし、心拍数をどんどん上げることによって、飛躍的に記録を伸ばすことができるようになるでしょう。もしかしたら、海外の選手は出来るかも知れないと思ってしまう程、現在のマラソン世界記録は速いのです。
髄意筋と不随意筋では、役割が違うのです。身体を動かすためのものと、エネルギーを運ぶためのもの、二つに分かれるということです。私達が自由自在に手や足を動かすことができるのは、脳が指令を出しているからなのです。自分の意志の力で動く随意筋を使ってスポーツをしているので正しいフォームを常に意識することが大切ということです。
1980年代までの日本は、体力×技術=パフォーマンスとされていましたが1990年代頃から体力×技術×脳=パフォーマンスとされています。一流選手はこの意識レベルが尋常ではありません。自分のカラダを完全に支配しているのでしょうね。
ハンマー投げの室伏選手は背骨の1つ1つを動かせる意識があるとインタビューに答えているのを読んだことがあります。どうせやるなら、カッコ良く、怪我なく楽しんでやれたらいいですよね。そのためにも意識をお忘れなく。
何事も始めが肝心です!
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第8回は、『足を痛めないお手軽筋力アップ方法』