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伊集院光 「美味しんぼ」騒動から発展する「コミック規制」に危惧

 12日に放送されたラジオ番組「伊集院光 深夜の馬鹿力」で、パーソナリティーの伊集院光が、各方面から抗議が相次いでいる小学館の週刊漫画雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」の人気漫画「美味しんぼ」について言及した。

 4月28日に発売された同誌の「美味しんぼ」で、主人公らが福島第一原発を訪れた後に鼻血を出すなどの表現が描写された。また、12日に発売された最新号には、東日本大震災の廃棄物処理を行った大阪市の焼却場の近くで、住民が体調不良を訴えていると描写されていた。

 伊集院は「これを変な風に盛り上げていって、コミック規制みたいのに入るのが嫌なんですよ」と明かし、「雪崩れ込む可能性がすごくあるんですよ。誇大妄想かもしれないけど、僕が危惧するのは政治の人たちが色んな発言をしていく中で、変な盛り上がり方をすると、漫画で言っていいことの話になりかねない」と、「美味しんぼ」騒動が発展し“コミック規制”がかかることを不安視した。

 また、「僕は思うんだけど、潜在的にみんなが不安なんだって思うことに関して、漫画に何か言うよりは、政治の人たちはそっちを取り除くにはどうしたらいいんだっていう方をする仕事でしょって思うんだけど…。ああいう漫画が出ることが遺憾だって話になっちゃうと…」と、「美味しんぼ」を責めている政治家に対して不信感を露わにした。

 7日、「差別を助長させる」として福島県の双葉町が小学館に抗議。9日には石原伸晃環境相が「理解できない」と不快感を示した。さらに12日、福島県の佐藤雄平知事も「風評を助長するような内容で、極めて残念だ」と批判し、小学館に抗議。大阪府と大阪市も事実無根とし、小学館に対して手紙とメールで抗議文を出した。橋下徹市長は「根拠を示してほしい。取材が甘い」と指摘している。

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