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本当にあった怖い彼氏(8)〜ネット配信中にインターホンを鳴らされる理由〜

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画像はイメージです。

南田有香(仮名・25歳)

 1年ほど前に付き合っていた彼氏がいたのですが、彼は私の外出を制限するだけでなく、お互いのスマホにGPSで居場所のわかるアプリも入れてくる人でした。そんな生活に疲れて、一方的に別れを伝える形となったのですが、その後も彼からのメールは届き続けました。しかしそのメールは「今日は夜更かししてたね」といった監視されているかのような内容ばかり。また別の日は、私が部屋の電気を消すとすぐに「おやすみ」というメールが届くということも頻繁にありました。おそらく彼はアパートの外で私の部屋の窓をずっと見ていたのだと思います。気味が悪くなった私は、オートロックのマンションに引っ越すことに。すると元彼からのストーカーメールもなくなり、しばらくは安心して暮らしていたんです。

 そんなある日、不可解な出来事が起きました。私の趣味はインターネットを通じて自分の雑談を配信することなのですが、私の配信中に部屋のインターホンが押されるということがあったのです。しかしドアの覗き穴を確認しても誰もいません。なので何も気にせずに再び配信を続けたのですが、その日を境に、また私の生活スタイルを監視しているとしか思えないようなメールが送られてくるようになったのです。

 このことをファンの人に相談したところ、ある手口が浮上しました。私は引っ越ししたものの、職場は簡単に変えることはできませんから、そこから追跡すれば、マンションの居場所はバレてしまう危険がありました。しかしオートロックで部屋の前まで着いてくることはできないですから、元彼に部屋番号までは知られていないはずです。そこで元彼は、私のネット配信を見ながら、部屋番号を知るためだけに、リアルタイムで1件1件インターホンを鳴らして行ったのかもしれないとのことでした。

 オートロックは防犯対策として無意味な場合もあります。なぜなら自動ドアの場合、他の住人が入る際、その後ろから自分も住人のふりをすれば、容易に侵入できますからね。なのでオートロックで安心せず、今後は防犯対策をさらに強めていきたいと思いました。また、インターホンで部屋番号を知られてしまったことで、今もあの男は私の部屋の明かりを見つめているのかもしれません。そのため近いうちにまた引っ越し、もうネット配信はやめようと思っています。

(取材/構成・篠田エレナ)

写真・rachaelvoorhees

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