同番組は、火曜日の深夜にひっそり“開店”する。宇賀はかねてから小料理屋で女将になるのが夢だった。それを番組化したわけだ。和装に割烹着姿、まとめ髪。美人女将とカウンターを挟んで対面するのは、「たまに来る常連客」というテイでレギュラー出演している俳優・ムロツヨシ。訪れるゲストは、「お店に立ち寄った客」というテイストだ。
3人がたしなむのは、本物の酒。酔っぱらった勢いで出る本音こそが、番組の根幹。愚痴や悩み、本音を川柳にして発表する。飲んでついついしゃべりすぎたという世のサラリーマンを、等身大で映し出している。
宇賀は、丸顔でほどよい美人の癒し系。相手を緊張させるほどの美人ではなく、安心感を与える親しみやすさがある。扮するなら、高級クラブのホステスではなく、やはり女将。『羽鳥慎一モーニングショー』(テレ朝系)の元アシスタントだったというテッパンのバックボーンも、視聴者に安心感を与える所以だ。
酒の肴は、宇賀お手製ではなく、今はやりのフードデリバリー「Uber Eats」ならぬ「Uga Eats」を利用。実在する都内の店から、デリバリーされる。
私生活では17年5月に、立教大学時代の同級生で、会社員の一般男性とゴールイン。子どもはまだいない。気になるお相手は、元モデルで当時は朝日新聞社勤務。モデル時代の仲間であろう、山田優と交流がある。夫で俳優の小栗旬が来店した9月3日のオンエア回では、身内感覚が強くなったのか、夫への本音をぶちまけた。
まずは、「夫の話を一度も面白いと思ったことがない」とバッサリ。夫をよく知る小栗は、「本当に面白くない」と激しく同意した。続けて、酔った勢いで小栗が「あいつの何が良かったの?」と聞くと、宇賀は「まだ答え合わせの途中だから」とサラリと名言を吐いてみせた。
大物俳優・小栗の心を無意識に射抜いた宇賀女将。女子アナ好感度ランキングの常連者であり続ける所以は、このサラリにあるのだろう。
火曜日は女将と一緒に夜更かしをしたい。そう思わせてくれる30分だ。
(伊藤由華)