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データインパクト 夏の福島 高配当狙うなら芝よりダート

 「春と夏の福島、荒れるのはどっち?」
 この問題に、根拠付きで答えられる人は何人いるだろうか。今回は簡単そうで難しい、この問題を解いてみよう。

 まずは芝コース。春の馬連平均配当は8333円と非常に高い。万馬券発生率も19%と、5レースに1つの割合で万馬券が出ている。しかし、夏になると平均配当は4838円と半減。万馬券発生率も13%まで下がってしまうのだ。
 福島芝コースは、春は大荒れ、夏は堅い。ここまでを見ると、「一流ジョッキーは春、東京、中山で忙しく、福島などには乗りに来ないが、夏は後藤や蛯名などの一流どころが来て、レースが安定する」と考えてしまう。しかし、現実はそんな簡単ではなかった。

 ◇芝は堅いが、ダートは荒れる 「一流騎手の有無で変わる」という仮説が正しいとすると、芝だけでなく、ダートも堅く収まっていないとおかしい。しかし、現実は春の福島ダートより夏の方が馬連平均配当も万馬券発生率も上だった。つまり、高配当が多く、荒れているのは夏なのだ。

 ◇理屈よりも現実を見ろ! この仮説は間違っているのだろうか? 数時間粘って調べてみると、実はこの話、かなり深い。しかし、そんな数学的にマニアックな解説を求められているとは思えないので、結論だけを書いておく。
 筆者が粘った結果を加味すると、夏の福島は、「芝で本命サイドを狙い、ダートは普通に狙う」。このあたりが一番効率が良い。私は自信を持って断言する!

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