前走の阪神戦(500万)は雨の中、2400メートルを見事に乗り切り、2連勝でトライアルに駒を進めてきました。スタートに難はありますが、スローな流れにもピタリと折り合えるのがこの馬のセールスポイント。そして、終いの脚もなかなかのものです。前走はヨーイドンの競馬だったとはいえ、ラスト3F33秒4をマークした末脚は見応え十分でした。
5月12日の遅生まれ。その影響でデビューは今年3月…キャリアは3戦しかありませんが、その分、伸びしろはかなりありそう。レースを使いながら徐々に競馬も覚えてきましたし、初めての東京も身上の末脚を生かすにはもってこいのコースです。
中間もすこぶる順調。気合乗りも良くなっているし、馬体もスカッと見せて前走以上に動けそうな状態です。2400メートルが初めてになる馬が多いなか、この距離を克服しているのも強調材料。何より、安藤勝騎手が「能力が高い」と大絶賛する器。重賞といっても一線級不在のここなら即通用しても不思議はありません。遅れてきた大物が大一番へ向け、全力で挑みます。