「上下グレーのジャージ姿で胸元にたたんだメガネをひっかけ、パーマでやや長めの白髪、ほぼ脂っ気が抜けたようでしたね」(司法記者)
起訴状によれば、同被告は去年6月頃、アパートからビニール袋に入れてプラスチックケースに梱包した氏名不詳者の遺体(骨)を運び出し、同区内の別のアパートへレンタカーで運び、その押し入れの天袋内に隠した、とのことだが…。
同被告は「間違ってます。引っ越しのため骨を運んで移動したのは事実です。でも、隠匿はしてません。それと…自分が骨を見つけたときはすでにビニール袋、プラスチックケースに入ってました。隠すつもりでやったんじゃない」と、引っ越しのために骨を運んだ事は認めたが、それを“隠すため”ということに関しては否認の主張を行った。
さらに、検察側の証拠により、同被告がこのプラスチックケースに入った遺体の存在を知った日のことが語られた。
「'09年4月、実母が入院したときのこと。実母が被告に対して“衝撃の告白”をしたんだそうです。『押し入れに義父が…フジタシロウなる者が殺し、義父と同人が運び込んだ死体がある…』と。被告は帰宅して押し入れからそのケースを出してみたところ、黒いビニール袋から、おでこの周りの丸い感じや目のくぼみが確認でき、人の骨と確認したんだそうです。またなぜ警察に届けなかったかというと、身柄を拘束され実母や親戚の介護ができなくなることを恐れていたとのことです」(司法記者)
被告の言い分が真実ならば、何らかの事情で長年遺体を隠し続けていた両親によるトバッチリで逮捕・起訴されたともいえるが、果たして真実は!?