「100メートル平泳ぎで内定を取ることができませんでしたからね。そもそもコーチ陣の間では年齢的な衰えも考え“勝負するなら100メートル”で意思統一していた。背水の陣となった200メートルを前に、北島の頭の中にも“いよいよ引退”との思いが頭をよぎったに違いありません」(体協詰め記者)
限界説を払拭するように、奮闘する北島にエールを送る向きもあった。しかし、同時に、引退後のタレントとしての“取り扱い説明書作り”も周囲で始まっていた。
「もちろん本当は競泳の解説者をやってもらいたいのですが、以前、世界水泳の解説をやってもらったら『スゴイ!』を連発するだけで、気の利いたコメントは全く聞かれなかった。スポーツ全般に関するコメントや、ニュース番組でスポーツコーナーをお願いするのは難しいでしょう」(テレビ制作関係者)
テレビ側からすれば「ありがたいのは織田信成のようなタイプ」だという。いじられキャラで、番組進行を妨げない程度のヘマをする立ち位置だ。
「どちらかと言えば、北島は自己チュー。萩野公介が頭角を現した後、同じコウスケだからといって“公”の字を崩して『ハムのほう』と呼んだり、強化合宿でも自分の練習をしたいときにして、それ以外は後輩たちをからかってばかりですからね」(関係者)
北島の場合は、いじられるよりも“いじる側”のようだが、強いていじられるポイントを挙げるとすれば、年齢の割にオデコが広いこと。バラエティー番組に出演すれば芸人たちにそれを突っ込まれるのは必至だという。
「あの性格上、今まで番組出演する際は、スタッフがOKな質問とNGの質問を事前にチェックしていましたが、タレント転向となればそうはいかない。解説などに携わりたければ、多少の“おバカキャラ”も必要になる」(テレビ局関係者)
芸能界でも金を獲れるか。