「潜在視聴率11.2%という高さの割に、お手頃感のあるギャラがさらなる人気を呼んでいます。現在、杏が民放ドラマで主演した場合の基本といわれるギャラは、1本120万円。各局はこの額を基準に交渉を始めますが、今後は、どうしても彼女を起用したいという局が出てくれば当然これが高騰する。日テレは140万円で話をつけた。これにスタイリストとメークが加わり約180万円で、実にリーズナブルな値段です。ちなみに相手役の上川隆也は、NHK大河ドラマで主演を演じているため、基本ギャラが180万円です」(事情通)
今回、この杏をなんとかしてキャスティングしようと虎視眈々と狙っているのがテレビ朝日だ。
「'14年度のテレ朝は息も絶え絶えに、早くも凋落傾向にある。事実、3月31日〜4月21日の平均視聴率は9.9%でキー局最下位。『TEAM』と『BORDER』の2本のドラマがコケたことも原因ですが、一番はテレ朝の救世主だった米倉涼子に逃げられたこと。『ドクターX』の続編に興味を示さず、テレ朝と関係がこじれてしまったんです」(関係者)
テレ朝は米倉に取って代わるヒロインを杏と見定め、水面下で交渉を続けているというのだ。
「すでにこの秋ドラマで女探偵を主人公にした企画の交渉をしています。ギャラは基本で200万円を提示したという話です」(事情通)
当然だが日テレもテレ朝に杏を取られまいと囲い込み作戦を発動したという。
「一つは看板の『24時間テレビ』の司会の一人に入ってもらう。さらに、秋以降にはトークバラエティー番組の司会に起用すべく交渉中。そうそう、当然ですが『花咲舞が黙ってない』の続編について、原作者の池井戸潤氏と話し合いも始めています」(関係者)
しかし、杏を巡る争奪バトルを傍目に、彼女の過去をよく知るドラマプロデューサーが呟く。
「身長174センチ、体重46キロと、まさにインターナショルサイズの体躯を誇る杏がブレイクするとは…。以前のテレビ界には、身長が高い女優は相手役が限られるため“絶対に大成しない”という格言があった。しかし彼女は、自分が出演するドラマで高視聴率を連発し、業界の常識を見事に覆した。モノホンの女優ですよ」
杏の時代が到来した。