化粧品業界を舞台に、とある化粧品会社の機密情報を盗もうとやってきた産業スパイ・三沢茜(大政)が、そこで働く社員たちの熱意に打たれ、思いを改めていく様を描いた本作。初日を迎え大政は「とても嬉しい気持ちです。これから映画が皆さんの元に渡っていくと思うとドキドキします。こうやって舞台あいさつをすることで、撮影のときのこともどんどん思い浮かんできます」と感慨深げ。
劇中すっぴんで出演しているシーンもあるというが、「抵抗はなかった」といい、「現場ではそもそも(メイク前に必ず)すっぴんになるので」と笑顔。「その分スキンケアに時間をかけたりしました」と工夫を明かすと、「この映画が三沢茜 という主人公の成長を描いていて、彼女を通じて今頑張っている人たちに勇気を与えたり、女性たちに化粧の楽しさを伝えるいい機会になればいいな」としみじみ。
高岡の方は大政と普段から仲が良いといい「絢さんとは舞台を一緒に見に行ったり、お歌を歌いにいったり、ご飯を食べにいったり…」と大政と息ぴったりのトーク。すっぴんシーンがあったのは高岡も同じだったというが「年齢も高くなってきますとすっぴんはどうかなぁと思いますが、女優さんの仕事でもありますから、なんでもやらないと」と奮闘したことも紹介。
井上は男でありながら口紅販売に携わる役所。「口紅をずっと塗っていたんですけど新しい発見をしました」とニヤニヤ。「(唇の)隅まで塗って(唇を)パッと開くと(口紅が)はみ出るんだなって。女性の方はこれを毎日やっているかと思うと大変な作業だなと思いました」と嬉しそうに感想を述べていた。
(取材・文:名鹿祥史)