韓流ブームを巻き起こしたヨン様の後継者とも言えるのがGackt。いまや“ヨン様”ならぬ“ガク様”の時代に入ったといっても過言ではない。
きっかけはもちろんNHK大河ドラマ「風林火山」。上杉謙信を演じたGacktだが、これまで彼を知らなかった40〜60代の幅広い年齢層の女性の注目を浴びることになったようだ。
「当初は、視聴者から『何で長髪で化粧をしているのか』『謙信公のイメージとはかけ離れすぎている。若者にこびすぎているのではないか』といったクレームの電話が殺到したそうです。しかし、回を重ねるごとに視聴者に定着し、特に中高年の女性を中心に支持されるようになった」(芸能リポーター)
実際、Gacktがドラマの高視聴率に貢献したことは間違いなく、番組終了後には「Gacktの出演シーンを増やしてくれ」といった電話がNHKに数多く寄せられそうだ。電話の多くは40代以上の女性で、その反響に驚いたNHKは急きょ、台本の見直しをしてGacktの登場シーンを増やしたといわれている。
また、その現象は現場にも影響を及ぼし、「山梨県北杜市にあるオープンセットスタジオや渋谷のNHKで出待ちしている中高年の女性ファンが出没している」(同)という。
Gackt謙信の人気が改めて印象付けられたのが8月25日に新潟県上越市で行われた「謙信公祭」。Gacktがドラマ同様、上杉謙信役に扮してお祭りに参加したため普段の3倍以上の数千人の人出を集めた。
ところでGacktといえば、私生活が秘密のベールで覆われていることでも有名だ。
「彼は黒人ボディーガード2人とグラマラスな美人秘書を1人連れてスタジオにさっそうと現れるといいます。殺陣の練習もアルマーニのスーツ姿で行っているそうです。年齢も非公表ですし、そんなミステリアスな雰囲気が大河の視聴者には新鮮だったのでしょう。ビジュアル系だった彼が中高年女性の支持を得たというのは、ドラマにとっても彼自身にとってもいい展開でしょうね」(同)
現在、ドラマはいよいよ佳境に入っており、今後も“ガク様”の登場シーンは増えていくだろう。