問題の同番組が放送されたのは3月24日。この日のスペシャルゲストは米国のスーパーバンド「TOTO」だった。トラブルが発生したのはリハーサル中で、TOTOのバンドリーダーでリードギターのスティーブ・ルカサーがSMAPの歌を聞いた途端に「これでは一緒に歌えない」と怒り始め、その場にいたスタッフは凍りついたという。
TOTOのほかのメンバーがなだめてその場は納まったものの、SMAPのメンバー2人に対し、スティーブが30分ほどボイストレーニングを行ったそうだ。
同誌は、番組を実際に見て、このトラブルをうかがわせるやりとりを紹介している。
稲垣 「いろんな凄いスターの方、今まで来ていただいているんですけど、今回が一番難しかったです」
TOTO 「なぜ?」
稲垣 「あのー、メロディーの中に英語の単語が多くて…」
TOTO 「でも、短い時間の中でよくできたよ。ありがとう」
番組ではSMAPのメンバーがいつもより緊張して見えたというのだが、同誌はこのシーンから稲垣と、音痴ぶりを自らネタにしている中居正広が、怒りをかった2人ではないかと推測。フジテレビ広報部とジャニーズ事務所にこの話をぶつけている。
フジ広報は「メンバーから直々に教えていただきながら一緒にリハーサルを行いました」と否定も肯定もせず。ジャニーズ事務所は「(TOTOが)怒ったということはありません」と完全否定したうえで、「(TOTOは)ピアノの近くにSMAP全員を集めて『こうすれば歌いやすくなる』と言って、ボイストレーニングというかアドバイスをされたのです。現場の雰囲気は和気あいあいだったと聞いてます」と、レッスンらしきものがあったことは認めつつ、その対象はメンバー全員だったとしている。
TOTOといえば、もともとスタジオミュージシャンが集まったバンド。実際に激怒したかどうかはともかく、音のクオリティーにうるさいのは当然だろう。それにしても天下のSMAPに歌のレッスンを行ってしまうとは、外国人だからこそできたと言えそうだ。