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原発は大丈夫?

 23日午前11時頃、柏崎刈羽原発の敷地内でまた不審火があったという。あの中越地震での同原発の火災以来、12件目の不審火だ。そして、報道発表は一時間後…。

 もうあまり誰もあまり覚えていないかもしれないが、あの中越地震での原発火災時、刈羽原発の周辺住民に原発事故が伝えられたのが、やはり一時間も後だった。
 これは、一回事故を振り返るしかあるまい。

 あの時、ある専門家が、以下のようなことを言っていたのを思い出す。

 −−CNNで見られた、火災の黒煙の中に見えた白煙、水蒸気の正体は?
 「個人的には、燃料棒に損傷があったのではないかと思っています」

 燃料棒が“暴走”というのは、以下だ。すなわち、制御棒がはまる等安全装置が働かず、冷却水によってクールダウン出来ず、燃えさかった燃料棒が周囲を建屋ごと溶解させ、水に触れ水蒸気爆発すること=メルトダウン(炉心溶解)のことである。

 だから、さらに聞いてみた。

 −−メルトダウンはあったんですか?
 「私はすんでのところで免れたと分析しています。しかしそれは、情報を隠蔽しない、という前提の話です。2号炉の冷却装置が働いたことも、ずっと後まで発表されなかった。そういうことでは困るんです」

 7基の燃料プールの水漏れ、というメルトダウンを想起させるアノ事故後の対応は、万全なものと果たしていえたか。国民の不安は今も続いている。

 そういえば、この柏崎刈羽原発は、“最も安全な原発”という異名を取っているらしい。

 何を言っているのだろうか? という感がある。

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