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W杯が危ない「クロコダイル」蔓延

 世界最大の麻薬消費国・ロシアで蔓延している違法薬物が、サッカーW杯開催中のブラジルにまで広がっている。
 「問題の違法薬物は、クロコダイルで、正式な名称はデソモルヒネ。ロシアでは常習者が250万人と、当局もうんざりするほどです。これまではアフガニスタンから流入するヘロインが蔓延していましたが、原材料の高騰でクロコダイルが流行っている。何しろ、コデインという化学物質を含む咳止めの薬に、ガソリンやヨードを混ぜるだけで作れますからね」(薬物捜査の長い警察関係者)

 クロコダイルを服用すると、ヘロインに似た多幸感に浸ることができ、一度使用しただけで中毒になる。やがて皮膚はウロコのようにカサカサになって肉が壊死し、さらに使用を続ければ2年ほどで死に至るという。

 懸念されるのはW杯。ブラジルでも原材料が数百円で入手できるクロコダイルが、日本へ持ち帰られる可能性もあるというわけだ。
 「アメリカでゾンビになると恐れられたバスソルトやα-PVP、MDMAも、麻薬指定されたが業者も買う方もおかまいなしの状態が続いている。今のところ、海外のように我を忘れた中毒者が心臓や脳みそを食べた事例は出ていませんが、死亡事故はありますからね。クロコダイルも日本上陸は時間の問題です」(薬物事情通)

 クロコダイルの怖さは、科学的な専門知識を持たない者でも簡単にできてしまうことだ。
 「完成した合成麻薬を持ち帰らなくても、現地で試したものを、ネットで知識を得て日本に帰ってから製造することができる」(警察関係者)

 致死率100%−−。究極の違法薬物が日本に上陸しないことを祈るばかりだ。

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