23日の夕方、取材会に出席した氷川は「きょうは朝3時半起きでした」と笑顔を見せ、今後の目標については「“演歌歌手”ではなく“歌手”氷川きよしになったらうれしいなと。アーティストというとおこがましいですけど、カテゴライズされないように発信していきたい」と語った。
この言葉通り、最近の氷川は演歌歌手の枠を超えた活動が目立つ。フジテレビ系のアニメ『ドラゴンボール超』の主題歌『限界突破×サバイバー』を、ビジュアル系シンガーのような衣装でロック調に歌う姿は、ネットを中心に話題を集め、テレビでも大きく報じられた。
「演歌の貴公子と呼ばれた氷川ですが、高校生のときに初めて挑戦するまで、実は演歌は歌ったことがなく、ロックばかり聞いていたとか。こぶしの付け方や言葉の出し方など、今でも演歌は難しいと感じているそうです」(芸能記者)
氷川のように新境地を開く演歌歌手は珍しくない。
「いち早くネットに進出したのが小林幸子。個人事務所のもめ事で一時は芸能界追放の危機にあった2012年、『ニコニコ生放送』に出演、翌年、『ニコニコ動画』に投稿して若者の人気を獲得し、派手な衣装から“ラスボス”として親しまれるようになりました。市川由紀乃は今年8月にTikTokアカウントを開設、石川さゆりは昨年の紅白と今年のアルバムでギタリスト・布袋寅泰とコラボ、八代亜紀は以前からジャズも歌っています。吉幾三は今年9月、津軽弁のラップ『TSUGARU』を配信、再生回数が180万回を超えるなど、若者の間で注目を集めています」(同・記者)
演歌歌手は、それぞれ違う形で進化を続けているようだ。