会見では、映画祭の開催趣旨らが紹介され、公式オープニング作品、特別オープニング作品、公式クロージング作品、コンペティション部門審査委員長らが発表された。また、コンペティション部門に日本映画として唯一出品が決まった映画『キツツキと雨』(2011/日本)の沖田修一監督(34)と主演の役所広司(55)があいさつに駆け付けた。
24回目を迎える今年の東京国際映画祭は、「信じよう。映画の力。」をテーマに、10月22日から30日まで、六本木と日比谷(東京・千代田区)で開催される。期間中、公開前の作品をいち早く紹介する「特別招待作品」部門、アジアの話題作を集めた「アジアの風」部門、日本のインディペンデント映画を応援しその多様性を世界に紹介する「日本映画・ある視点」部門など6つの部門と、特別上映らで多様な作品が公開される。また、今年は、「東京国際映画祭 in 仙台」として、25日に、仙台市で特別上映会を開催し、公式オープニング作品『三銃士』を含む4作品を上映することが発表された。
同映画祭の魅力のひとつに若手監督どうしが競い合う「コンペティション」部門があるが、今回は、76の国と地域から975作品の応募があり、映画祭ではその中から15作品が上映される。
会見では、その「コンペティション」部門へ『キツツキと雨』を出品することが決まった沖田監督があいさつに立った。『キツツキと雨』は映画撮影をモティーフにしたコメディーというが、沖田監督は、「とても興奮しています。出来上がったばかりの映画です。…みんなで作った映画なので、コンペティションという、すごく注目される場で上映していただけることを、とてもうれしく思っています」とよろこびを語った。また、同じく登壇した主演の役所から、「現場では、スタッフやキャストが監督についていって、監督がやりたいことをがんばってみんなでやろうという気にさせる、何か魔力を持った」沖田監督だったことが紹介されると、「そんな、魔力なんかないですよ」と照れる場面も。
役所は、「今年の東京国際映画祭は、今までと違って特別な年になると思うので、参加できてとてもよかったです。よろしくお願いします」と語った。
なお、当日は、東京国際映画祭を盛り上げる若手俳優による応援団「TIFF BOYS」の佐藤永典(21)、竹内寿(17)、牧田哲也(27)も登場し、あさいつを行った。(竹内みちまろ)
コンペティション部門審査委員長:エドワード・R・プレスマン氏
公式オープニング作品:『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(2011/独=仏=英/ポール・W・S・アンダーソン監督)
特別オープニング作品:『1911』ほか20作品(『1911』/2011/中国=香港/ジャッキー・チェン監督)
公式クロージング作品:『マネーボール』(2011/アメリカ/ベネット・ミラー監督)