演芸番組『笑点』(日本テレビ系)の司会者として落語家、三遊亭円楽(68)の名前が再浮上しているという。円楽を巡っては、'16年に春風亭昇太が桂歌丸から6代目司会者を引き継いだ際に、司会の目は永遠に消えたと思われていた。それが今になって、なぜ再び出てきたのか?
「4月1日に放送された同番組のエイプリルフール企画で、円楽が1日限りの司会に就任したんです。結論を言えば非常によかったわけです。視聴率も20%近い勢いで、視聴者の人気が非常に高いことが判明したんですよ」(放送作家)
円楽の評価を上げたのは人気だけではない。毒舌と笑いを巧みに取り込んだ絶妙のツッコミ、総じて昇太よりも話芸は一枚も二枚も上手だと番組スタッフもジャッジを下しているのだ。
「やはり、10歳以上も違いますからね。肝っ玉が据わっている。昇太に欠けているものをすべて持っているんです。また、意外だったのが、女性の支持率が多いこと。後楽園ホールには、出待ちをしているおばあちゃんがたくさんいます」(芸能事情通)
そもそも日テレは、当初から昇太の長期政権は、考えていなかったという。
「ずばり、番組の若返り化です。昇太も見かけは若いが実際は還暦まであと2年。実は、局内では次の10年、いや20年を担う若手を司会者に立てようという極秘プロジェクトがある。一部メディアでも報じられている、TOKIOの城島茂です。ただ、いきなり城島を司会者に起用した場合、ショックが大きすぎて、視聴者離れがさらに加速するかもしれない。円楽で再度、人気を盛り上げてから城島にバトンタッチする戦略を日テレは実行しようとしているんです」(同)
司会者ともなれば大幅アップが予想される出演料だが、果たして1本当たりいくらになるのか?
「完全な年功序列で、円楽は出演者として50万円〜。昇太も司会者手当がついてようやく50万円〜。円楽は司会になっても10万円アップがいいところでしょう」(日テレ関係者)
なんともリーズナブルな金額だった笑点の司会。なぜ、こんなに安いのか?
「笑点の始まりは、落語をもっと世間に知ってもらおうとの思いから始まっている。笑点で顔を売り、寄席で儲ければいいという考えが今でも根底にあるんです。事実、笑点の出演者は皆、年収は1億円超え。地方などの講演会は必ずチケットが完売する。だからギャラが安くても文句を言うものはいない」(同)
笑点の司会は、名誉職にすぎないということか。