たけし軍団は、ブログでの声明文において、師匠と弟子の関係について「絆は、事務所を違えることになっても、変わらず継続中」としている。軍団と、師匠であるたけしはどういう関係だったのだろうか。
軍団のトップであるたけしは、普段滅多に怒らないというが、過去、トイレから彼の怒鳴り声を聞いたことがあると、なべやかんがインタビューで証言している。
なべによると、渋谷のビデオスタジオを訪れた際、楽屋のトイレの隣から「誰が、ウンコ流してないんだ!」と、激しくブチギレるたけしの声が聞こえてきたとのこと。さらに、「ラッシャー(板前)なのか井手(らっきょ)なのか、誰なんだ! ウンコしたら流さなきゃダメだろ!」と声を荒げていたようだ。
また他に、なべの知る軍団が怒られた瞬間は、若手がネタを作っていないと、たけしが疑った時だったという。
“あいつら、ちゃんとネタを作って精進してるのか?”と疑念を持っていたたけしの希望で、一時期毎週、楽屋にて若手のネタ見せが開催。しかし、それは地獄のような雰囲気だったそうで、若手がネタをしている間、たけしはずっと背を向けたままだった。
そして「早くやれよ! 誰からなんだよ!」「声が小せぇよ! 何でそうなるんだよ!」と終始、怒号が飛び交っていたとのこと。そんな緊迫した空気だったためか、そのうち若手の1人が、緊張のあまり泡を吹いて倒れそうになったという。
すると、たけしは慌てて振り向いて「おい、大丈夫かよ」と反応。そこで場が和んだことで、「漫才ってのはよ、立ち方がこうで、足の向きはこうで……」と指導に入っていったそうである。
どんなに怒りを露わにしても、軍団を見捨てないそんな優しさが、弟子たちから慕われる理由なのかもしれない。