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京成杯 アーリーロブストが3連勝で初重賞V

 今春のクラシックを占う「第49回京成杯」(GIII、中山芝2000メートル、18日)は、2番人気のアーリーロブストが直線抜け出し、3連勝で重賞初制覇を飾った。走破時計は2分2秒7(良)。1番人気のナカヤマフェスタは他馬が落馬したアオリを受け、追い込んだものの、クビ差の2着に終わった。3着には逃げた13番人気のモエレビクトリーが粘り込んだ。
 勢いは止まらない。皐月賞と同じ中山の芝2000メートルで行われた京成杯は2番人気のアーリーロブストが3連勝で制した。

 「スタートがうまい馬。今日もポンと出てくれたし、行く馬がいたので2番手で。理想的だったね」と福永騎手。前半の1000メートル通過が62秒0というスローペース。直線で満を持して追い出されると、猛追してきた1番人気のナカヤマフェスタをクビ差抑えてゴールに飛び込んだ。
 「ボクがここを使いましょうと進言しただけに、結果を出さなければいけなかった。自分にプレッシャーをかけて乗った。本田先生に重賞をプレゼントできてうれしい」と笑顔が弾けた。

 先週のフェアリーS(ジェルミナル)に続いて、中山で2週連続の重賞V。クラシックに向け、牡、牝とも有力馬を手中にしたことになるが、ロブストについては「競馬が上手で乗りやすいところがセールスポイント。今日はそれが生かせたね。でも、もっと成長しないと。本番は強い馬がそろうから」と注文をつけた。

 一方、これが2007年の開業以来、平地重賞初制覇となった本田調教師は、さぞや喜びも格別と思いきや、「普通にうれしい程度。それほどでもないね。ジョッキーの時は必死だったけど、調教師になると自分で何もできないし、冷静に見ているから」と騎手時代(重賞27勝、GI6勝)、仕事人の異名を取った彼らしいクールなコメント。
 それでも、「スローで上がり勝負になったから、差せるかなと思ったが、よく伸びて差してくれた」と熱く語るひと幕も。「使うごとに馬がしっかりしてきたね。3連勝してくれたし、これでローテが楽になった。本番までにもうひと皮むけて、たくましくなってくれれば」と期待を寄せていた。

 気になる次走については未定としたが、「ひと息入れて、トライアルから本番へ行くことになるでしょう」とトレーナー。1番人気のナカヤマフェスタが落馬のアオリをモロに受けただけに、勝利を額面通りに受け取れない部分もあるが、デビューから<3200>と、いまだ連対率10割を継続中。楽しみなスター候補生が誕生した。

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