第2ラウンドはダービーに持ち越され、そこで雌雄を決することに。それにしても、よりによって皐月賞の大舞台で出負けするとは、夢にも思わなかったぜ。オレが勝負していたアドマイヤオーラのことである。
TR「弥生賞」を好タイム(過去10年間で最速)で快勝した瞬間、オレはオーラを感じたものだ。皐月賞は普通に走ってくれば、1冠奪取は間違いないと自信が確信に変わっていた。くどいようだけど、着差(0秒1差)から判断して、互角に出ていれば楽に差し切っていたはず。
ユタカちゃん(武豊騎手)!何か考えごとでもしていたの?上手の手から水がこぼれるとはまさにこのことだが、すべては後の祭りだ。「競馬ってホント怖いですね」。トホホホ…。
ところで、一方のフサイチホウオーは。結果論だが、共同通信杯からぶっつけ挑戦で勝てるほど競馬は甘くなかったということ。
そういえば、父ジャングルポケット(2001年3着)も、共同通信杯からぶっつけで挑戦し、3着と涙を呑んでいる。しかも、枠順まで同じ1枠1番だったのだから、不思議な因縁を感じたよ。
もっとも、陣営は早い時期から、「最大のターゲットはダービー」と公言していた。その意味で、きょうはダービーに夢をつなぐ3着だったといえなくもない。父ジャングルポケットもダービーで見事に頂点を極めているからだ。
2強はダービーで仕切り直し、雪辱を誓うけど、馬券を取られたオレはどうなるんじゃ。心の傷を癒してくれる人が、今すぐほしい。