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土曜祝日に振り替え休日を 政府・民主党が検討

 今年のカレンダーを見て、落胆した会社員や学生の方は少なくないだろう。

 というのも、12年は建国記念日(2月11日)、こどもの日(5月5日)、秋分の日(9月22日)、文化の日(11月3日)と、4日も祝日と土曜日が重なり、例年より実質的な休日が少なくなっている。
 祝日と日曜日が重なった場合は、73年から月曜日が振り替え休日となっているが、土曜日にはその制度がない。それを変えようという動きが出てきたのだ。

 国民の祝日が土曜日に当たった場合、日曜と同様に振り替え休日を設ける方向で政府、民主党が検討しているという。月曜か金曜に休みをずらして3連休を増やすことで、観光振興につなげるのが狙いだ。

 政府は東日本大震災を踏まえた新産業創出などの取り組みをまとめ、近く閣議決定する「日本再生戦略」に盛り込み、国民祝日法を改正したい考えだ。これが施行されれば、12年を例に取ると、3連休が年間4回増えることになる。

 すでに、成人の日(1月第2月曜日)、海の日(7月第3月曜日)、敬老の日(9月第3月曜日)、体育の日(10月第2月曜日)の4祝日が、ハッピーマンデーとして実施されている。ただ、月曜を振り替え休日とした場合、月曜の休みがさらに増えて、学校の授業数が特定教科で不足する懸念もある。また、企業活動への影響がないかなどを関係者にヒアリングして課題を検証し、月曜と金曜のどちらにずらすかを決める。

 政府、民主党は3連休の増加で、観光業への波及効果が大きいとみている。しかし、連休が増えても、カネがなければ旅行にも行けない。景気を回復させることの方が先決だと思われるのだが…。
(蔵元英二)

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