◎トーセンスターダム
秋華賞と同じように1強ムードとなっている。前週あるいは前走、直前の記憶が馬券予想に及ぼす影響は小さくなく、仕上がり途上のTRでダービー馬の底力を見せつけたワンアンドオンリーに人気が集まるのは当然だろう。そして、先週の反省から? 馬単ではなく馬連で、そう考える人が多いはずだ。3000mは未知数だが、神戸新聞杯からの上積みも大きく、軸としては鉄板級。穴狙いせずにワンアンドから馬連で流すのが無難な選択と思える。気になるデータとしては、ダービーと菊の「二冠」馬は、40年以上現れていない。その間、三冠馬は5頭出現しているが。
頭も狙える相手候補として挙げたいのが、池江厩舎の3頭。トゥザワールド、トーセンスターダム、サトノアラジン。最後の1冠に向け、いずれも自信を持って臨める仕上げ。また、それぞれ鞍上に配した3騎手が菊花賞を勝っているのも心強い。
中でも個人的に期待するのがトーセン。3番人気に支持されながら7着に敗れた神戸新聞杯(前が壁にならなければ入着以上はあったと思われる)は、明らかに消化不良。近走内容から大きく評価を下げているが、先週、今週と併せ馬での動きが抜群で、前走からガラリと一変している。見直しが必要だ。何よりも鞍上は名手・武豊。長丁場でもピタリと折り合い、直線でズバッと差してくるシーンを我々は何度も見ている。京都コースに替わるのもプラスだし、一発逆転があっても驚きはない。
馬連 流し
(15)-(7)(9)(13)(14)(16)
3連複 軸 2頭流し
(7)(15)-(9)(13)(14)(16)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。