同社には俳優、モデル、タレント、歌手、アイドルら幅広いジャンルの芸能人が1000人以上所属。各紙によると、1979年2月の設立以来、所属部署ごとにスカウトや非公開オーディションで人材を発掘してきたが、初めて全社をあげた大規模オーディションを開催することになったという。
6月1日から8月18日まで俳優や女優、モデルを目指す10〜22歳の男女を募集。書類審査や面接を経て、9月中旬に東京都内で行われる最終選考会で男女各1人のグランプリを選出。グランプリ受賞者には賞金50万円と映画出演権などを進呈。また、優秀な人材が多数いた場合は特別賞を設けるという。
事務所の一大イベントに所属タレントが団結。65組延べ88人が、5月31日から特設サイトで公開されるプロモーション動画に出演。オーディションをPRするというのだ。
「かつては映画に力を入れていた同社だが、今やすっかりドラマにシフト。そのため、顔が売れている所属タレントが多く、この機会での全社オーディションの開催は絶妙なタイミングなのでは」(芸能記者)
さらに、芸能界を取り巻く状況が変わったことも、オーディションの“追い風”になりそうだというのだ。
「以前は、イケメンはジャニーズ事務所の独壇場だったが、ジャニーズ以外の事務所のイケメンも続々台頭。都内でスカウトしていれば、それなりの人材が集まってきたが、今や地方にも逸材が多い。しかし、わざわざ地方にスカウトを行かせている余裕はなかなかないので、オーディションで広く人材を探すことにしたようだ」(芸能プロ関係者)
新元号になったばかりで、合格者はまさに次世代を担うスターになりそうだ。