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「時代」を彩った男と女・あの人は今 元俳優・加勢大周さん

 かつて吉田栄作、織田裕二と並んで「トレンディ御三家」と呼ばれ超人気俳優だった加勢大周。08年10月に覚せい剤使用で逮捕され、同年12月に懲役2年6か月(執行猶予3年)の判決を言い渡され、現在は芸能界を引退している。

 加勢は69年、北海道函館市に生まれた。89年に都立玉川高校を卒業後、90年桑田佳祐が初監督を務めた映画「稲村ジェーン」のオーディションを受け、3万人の中から見事主役を勝ち取った。整った顔と爽やかなイメージで一躍人気俳優となり、コカ・コーラのCMにも出演するなど一世を風靡する活躍をした。俳優デビューの年からドラマにも引っ張りだことなって数々の作品で主役を演じた。
 順調な活躍の裏で“芸名騒動”も加勢を語るのに忘れることはできないトラブルだ。この騒動が勃発したのは91年、加勢が所属事務所・インターフェイスプロジェクトから独立し、母を社長とした個人事務所を兄と設立した際のこと。インター〜側は「加勢大周」の名を商標登録しており、加勢側に芸名の使用停止を提訴したのだった。この問題はワイドショーをはじめ世間を騒がせ、1年3か月の裁判の結果、加勢が勝訴。前所属事務所サイドは「新加勢大周」なるタレント(後の坂本一生ー大旗一生)をデビューさせるなど滑稽なほどに加勢大周の名に執着したものの、最終的には前事務所側が加勢側に「芸名をプレゼントする」として収束した。
 その後も、映画、ドラマ、CMで活躍を続け、95年頃から助演に回ることが多くなったもののコンスタントに活動を続けていた。また、台湾ドラマ進出も果たし、現地では大人気を博したり、国内の人気バラエティ番組にも出演し新たな活躍の場も拡げていった。
 08年9月からは奥山佳恵らとTBSのひるドラ「キッパリ!!」に出演し更に新境地を開拓かと思われたが、放送から1か月後の10月5日に世田谷区の自宅マンションにて、覚せい剤と乾燥大麻を所持していたとして現行犯逮捕された。自宅からは栽培中の大麻草27株や注射器も見つかり、「キッパリ!!」はすぐに打ち切られることとなった。
 大麻は04年にバーで勧められ使用したというが、なんと高校時代に興味本位で使用したことがあることもわかった。04年以降は知人から継続的に大麻を購入し06年頃からは週に3〜4回もの頻度で常習していた。
 「華やかな活躍からは想像できないと思いますが、彼はすごく寂しがり屋な一面がありました。01年に離婚をしてから独りで夜に悩むことが多かったといいます。その寂しさなどを癒すために安易に違法薬物に手を出してしまったのです」(当時のスポーツ紙芸能担当記者)

 その加勢は現在、何をしているのだろうか。
 「父親の清彦さんが函館の実家に戻してしっかりと心身を健康な状態に戻してあげたいと語ってから彼の行方はつかめていません。これまで掴んだ情報では、『函館で漁師をしている』『神奈川のレストランを経営している』『ホストをしている』『実家で悠々自適に暮らしている』などありますが、どれもあやふやです。実は本人は農業に興味を持っていたんです。大麻を栽培していたときにも実際は他の植物も多く栽培していたのですが、独りでいるときに植物を育てることが一番癒しになると話していたようです。種が発芽しただけでも喜ぶような一面がありましたから、農業についての勉強をしたりそれに携わったりして細々と暮らしている可能性が最も高いです」(週刊誌記者)
 土に触れていると人間は癒されるという。若者にも農業が見直されている現在、元トレンディ俳優が農業に従事し、スタイリッシュな農業新時代を開拓し提案すればこれほどの更正はない。

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