最初のきっかけとなったのは、5月10日発売の漫画誌『ビックコミック』に掲載された佐藤のインタビュー。
「佐藤は同雑誌で同月24日公開の映画『空母いぶき』に関するインタビューを受け、自身が演じる総理大臣役について『ストレスに弱く、すぐにお腹を下してしまう設定にしてもらった』と、潰瘍性大腸炎を患う安倍晋三首相を揶揄するような発言をし、さらに『最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね』とも話しました。このインタビューがネット上に広がると、『不謹慎すぎる』『いろんな人に失礼』といった批判が上がり、大炎上。『空母いぶき』は無事公開され、興行収入も10.4億円を記録したものの、CGも多く使用している本作は制作費も高かったとみられ、大ヒットとは言いがたい結果になってしまいました」(芸能ライター)
実力派俳優として知られる佐藤。16年公開の映画『64-ロクヨン-』をはじめ、数々の映画・ドラマに出演。下半期も既に2本の映画に出演することが決まっている佐藤だが、若者世代からは「佐藤浩市が出ている作品はもう見たくない」といった声も出ているという。さらに、7月にはさらに好感度を下げる発言もあった。
「その発言が明らかになったのは7月6日放送のラジオ番組『MBSヤングタウン 土曜日』(MBSラジオ)。その中でMCの明石家さんまは佐藤から自身の誕生日を祝う動画が届いたことを明かしつつ、その中で佐藤が『僕は吉本にお礼を言わなきゃいけない。僕がいろいろネットで炎上してたの、吉本さんのおかげで助かりました』と冗談交じりに述べていたことが明かされました。6月初旬に発覚した吉本興業所属芸人の闇営業による騒動で自身の発言への注目度が下がったと示唆したものでしたが、これにネットからは『反省している様子が全くない』『他人の不幸がうれしいの?最低』という声が噴出。あわや再炎上となるところでしたが、放送間もない9日にジャニー氏逝去が報道され、世間の注目はジャニー氏のニュースに。佐藤は難を逃れた形となりました」(同)
ジャニー氏逝去や、吉本興業闇営業問題などで大きく扱われることはなかったものの、大きく信用を落とした佐藤。マイナスイメージは俳優にとって致命的。“次”はもうないかもしれない――。