そんな作品の主役を張った山田は、JUMPでズバ抜けた露出を誇る。11歳でジャニーズに入り、14歳で歌手デビュー。JUMPのセンターに抜てきされた翌年、『古畑中学生』(フジテレビ系)でドラマ初単独主演を務めて以降、絵に描いたようなエリート街道をばく進中だ。
今年下半期の活躍も確定している山田は、事務所の先輩にあたる生田斗真の主演映画『グラスホッパー』に出演予定。公開は11月7日でやや先だが、年間2本の映画に主役級で出られるジャニーズタレントは、選ばれし者の証。日本アカデミー賞受賞男優の岡田准一(V6)を筆頭に、生田、亀梨和也(KAT-TUN)などだが、弱冠21歳で達成した山田は、スペシャル感たっぷりだ。
そしてもうひとり、15年の大躍進が決定づけられているのは、戸塚祥太(A.B.C-Z)。超読書家の文学系。グループのなかでは、どちらかというと“ひなた組”だが、4月は一気にスパークしそうだ。
4月3日には、主演舞台『広島に原爆を落とす日』(京都四條南座)が開幕。大先輩の錦織一清(少年隊)と、13年の『熱海殺人事件』、翌14年の『出発』に続き、3度目のタッグを組む。
その4月、銀幕デビューとなる『恋する・ヴァンパイア』がついに公開。主役でヴァンパイアの血を引くキイラ(桐谷美玲)の初恋の相手を務める。映画では、サラサラヘアのパン職人を演じるが、“広島”の舞台に挑むことが決まってからは、スポーツ刈りにして気合い満点。役者としてのプロ魂を存分に見せた。
山田と戸塚。年齢差やキャリア、グループやキャラもまったく異なるが、今春、もっともアツいふたりである。