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始発が運行されず! ミス相次ぐ名古屋市バスに中部運輸局が処分

 名古屋市営バスの始発のバスが運行されなかった問題で、国土交通省中部運輸局が中川営業所(同市中川区)を監査したところ、「運転手への指導監督が不適切だった」として、8月29日、名古屋市交通局に対して、道路運送法違反で同営業所のバス1台を、20日間の使用停止とする行政処分を行った。

 同市交通局は、車検が切れたバスに客を乗せて運行したとして、2月にも使用停止処分を受けている。

 運輸局によると、5月27日、同営業所の男性運転手(63)がダイヤの確認を誤り、午前6時25分発車の始発が運行されなかった。運輸局は、点呼などが行われていれば、ミスは防げたとしている。

 4月以降、同市バスの運行ミスは332件も発生している。それを受けて、運輸局が7〜8月にかけて、中川、鳴尾(同市南区)など6営業所に立ち入り調査を行い、所長や運転手の聞き取り調査を実施した。

 その結果、始業点呼の際に行き先を確認するなど、改善が進んでいた反面、点呼を出発の1時間も前に行っている営業所もあり、「まだ不十分」とし指摘した。

 運輸局は市交通局に対し、今後検討すべき課題として、複雑なダイヤ構成の見直しや、始業点呼のやり方の改善などを求めた。

 市交通局は「信頼を損ねることになりおわびする。指導監督を徹底したい」としており、9月にまとめる再発防止策に反映させたいという。
(蔵元英二)

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