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一発逆転! 仲町通のここが抜きどころ(3/17) 若葉S・フラワーC

◆阪神11R 若葉S

◎ワールドエース

 “東高西低”がささやかれるクラシック戦線だが、関西の主役ワールドエースがそんなムードを打ち払うだろう。一競馬ファンとしては、弥生賞やスプリングSで他の強豪との前哨戦を観たかったが、ここから本番へ向かうということはそれなりの思惑があるのだろう。栗東で取材した者によれば、「コーナー4つの競馬を経験しておかないと本番では厳しいから」というのが大きな理由のひとつ。確かに、コーナー4つだった2走前の若駒Sでは2着に敗れている。5頭立ての超スローペース、さらに切れ味を削がれる重馬場と不利な条件が重なってはいたが…。折り合いに若干の不安を残す現状だけに、本番前に再度経験させる意味合いからと先々のためにも我慢を覚えさせて皐月賞へ向かう、そういった腹積もりからのようだ。
 「頭が鉄板の時、ヒモは人気薄」若い頃に通っていた居酒屋のおやじがよく口にしていたが、今回はそのケースか。ガミにならないよう総流しで。

【馬単】(11)→総流し

◆中山11R フラワーC

◎メイショウスザンナ
○ヘレナモルフォ
▲マイネボヌール
△チャーチクワイア
△オメガハートランド
△ターフデライト

 クラシック戦線が“西高東低”となって久しいが、今年は妙な年で桜花賞のTR全てを関東馬が制している。いずれも快勝だっただけに、“たまたま”ではなく例年になく関東の3歳牝馬の層が厚いのは確かだろう。
 さて、3週間後に迫った桜花賞へ向けての最後の前哨戦。04〜06年にかけては、ダンスインザムード、シーザリオ、キストゥヘヴンと3年連続でフラワーCの勝ち馬が本番で連対を果たしており、今年は抜けた印象の馬こそいないものの注目が必要な一戦ではある。1勝馬に魅力的な馬がおらず4頭いる2勝馬が中心か。流れ的に関東馬、なのかもしれないが、敢えて関西馬メイショウスザンヌを狙ってみたい。3戦目の初V以降も気性面に課題の残るレースぶりが目立ったが、前走セントポーリア賞では逃げて牡馬を完封。現状では、馬混みの中で競馬をするよりも逃げた方が力を発揮することがわかった。中山コースで逃げて2勝を挙げているヘレナモルフォとの兼ね合いになるが、おそらく今回もハナを主張するだろう。武豊騎手が行けば無茶な流れにはならず先行馬有利の競馬。行った行ったが本線で、後ろの馬で連絡みの可能性があるのは瞬発力のある馬だけだろう。

【馬連】流し(7)軸(3)(4)(13)(14)(16)
【3連単】フォーメーション(7)→(3)(4)(14)→(3)(4)(13)(14)(16)

<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。

※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。

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