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ケイリン徒然草 やはりモノが違う95期在校1位&卒業王者の上原龍

 1月からデビューした95期生。A3のチャレンジシリーズとはいえ、94期らが目の色を変えて戦ってくるから、なかなか優勝できないが、卒業記念のチャンピオンで在校成績1位の上原龍(長野)はさすがにモノが違った。デビュー戦の小田原、2戦目の宇都宮も3連勝して9日からの前橋で特昇を狙う。
 小田原戦では師匠の市村和昭を2着に連れ込んで恩返しをしたが、スケート出身のダッシュは95期ではやはりケタ違いだ。このままいけば5月のレインボーカップファイナルで決勝に乗ってS級入りも考えられる。

 小原太樹(神奈川)はデビュー戦のいわき平では緊張したのか、(7)(3)(1)と失敗したが、2戦目の小田原では同期の芦沢辰弘(茨城)とのまくり合戦に勝って優勝している。在校中は5勝しかできなかったが、川崎バンクの先輩たちにもまれて力をつけつつある。

 中部勢は相変わらず良い新人がいる。坂口晃輔(三重)は地元松阪で(1)(2)(1)。まくり、差しで勝っているのはもの足りないが、結果的に自在戦になったのだろう。浅井康太(90期)柴崎俊光、淳兄弟(ともに91期)とは「北勢クラブ」の練習仲間で、これからの練習量は文句なく増える。

 山崎晃(石川)はデビュー戦の一宮は(1)(1)(2)と準優勝も、2戦目の大垣では3連勝して次回からの豊橋、四日市の中部地区斡旋だ。地元中部のレースだけに気楽に実力を発揮して特昇もありそう。師匠の坂上樹大と共に小嶋敬二の「小嶋道場」でもまれれば、S級入りも案外早そうだ。

 山崎司(福島)は山崎芳仁の弟子。デビュー戦のいわき平は(5)(1)(1)。優勝は追い込みだ。25歳で二人の子持ち選手。生活がかかっているだけに、師匠のような先行にこだわらずに「なんでもやって上位を目指す」と気迫十分だ。

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