大混乱の“24時間”だった。JRAは16日、20頭の競走馬が馬インフルエンザに感染したと発表した。
JRAによると、15日に美浦、栗東の両トレーニングセンターで感染の疑いのある競走馬を確認。16日午後1時現在、東西計2888頭のうち、発熱の症状が出た馬を検査し、美浦で3頭、栗東で17頭に陽性反応が出た。
JRAは今後の対応を検討し、「発症馬の数が発見されるにとどまっている。出走馬の健康状態の把握に万全を期す」として、小倉、新潟、札幌競馬場を開催する方向で16日夕、通常より約2時間遅れで枠順未確定の出馬を発表。だが、その後に競走馬の発熱が相次ぎ急きょ、今週末の開催が中止された。
馬インフルエンザは人や他の動物には感染せず、高熱、鼻水やせきといった症状があるという。馬インフルエンザが猛威を振るった71年12月末から翌年2月末にかけて、中山、東京競馬の開催が約2カ月間取りやめとなっている。その後、ワクチンの普及により感染馬は減り、開催が危ぶまれることはなかった。
(写真=昨16日、馬インフルエンザの説明および開催決行の会見を行ったJRA関係者だが…)