同ランキングの1、2位はAKBに譲ったものの、嵐は史上初めて今年発売した全6曲がトップ10入りを果たし、アルバム「僕の見ている風景」は今年唯一のミリオンを達成しアルバムランキング1位に輝いた。
総売り上げ金額のアーティスト別トータルセールスでは昨年の144億6000万円を大きく上回る171億6000万円を稼ぎだし、デビュー以来最高額となった。
嵐は昨年おおみそか、同年の“目玉”としてNHK・紅白歌合戦に出場。昨年の勢いからして、歌手別視聴率ではジャニーズ事務所の先輩グループであるSMAPを上回り“政権交代”がなされるかと思われたが…。
結果は嵐が43.2%でSMAPが48.7%でSMAPが勝利を収めた。
しかし、年が変わると嵐の勢いは止まらなかった。
99年以来のメンバー5人がそろって出演したフジテレビ系スペシャルドラマ「最後の約束」は19.4%でDVD初回版の売り上げは10万枚を突破した。
4月からは日本テレビ系でメンバー5人がMCをつとめる「嵐にしやがれ」がスタート。
コンサートツアーは3度目の5大ドームと史上初3年連続の国立競技場での公演を行いこれまでで最多の86万人を動員した。
一方、SMAPは昨年秋ごろから、メンバー5人そろっての唯一のレギュラー番組であるフジテレビ系「SMAP×SMAP」の“打ち切り説”が流れ出した。
1月4日には同番組の4時間30分にわたる生放送スペシャルを放送したが、香取慎吾が1月2日にインフルエンザを患ったため、4人での出演となってしまった。
4月には、6月に上海万博の一環で、上海万博文化センターにてイベント「SMAP上海万博ファンの集い」を行う事を発表したが、会場の混乱を懸念し6月に中止が決定した。
また、10月9日・10日に上海体育場にてコンサートが行なわれる予定であったが、日中関係の悪化により、中国サイドがチケットの発売を中止。その後の協議の結果「安全確保の困難」を理由に無期限延期が発表されるなどあまり明るい話題がなかった。
9月15日に、日本人史上初となるコンサート通算観客動員数1000万人を突破したものの、それぞれ1枚ずつ発売したシングルとアルバムは嵐の快進撃に押されあまり話題にならなかった。
この人気ぶりをみても、ジャニーズ内でSMAPから嵐への“政権交代”が着々と進んでいることは明らかだが、嵐には今の人気を揺るがしかねない“不安要素”がある。
「11月に発売した週刊誌で、亡くなったAV女優と櫻井翔を除くメンバー4人との赤裸々な関係が暴露された。メンバーたちはまだまだ遊びたい盛りで、今後も女性スキャンダルが狙われている。それが絡んで、トラブルに発展する可能性もある」(週刊誌記者)
それに比べてSMAPのメンバーは中居正広と倖田來未の“復縁説”が報じられたぐらいで穏やかなものだ。
昇り調子の嵐にSMAPは勝てるのか?
今年こそ、おおみそかの紅白での直接対決が注目される。