小坂は、もともとは歌手志望で30歳を過ぎてから芸能を志した遅咲きの人物である。2016年末に、顔が大坂に似ていると指摘され、ものまね芸を始め、R-1ぐらんぷりにもチャレンジした。ただ、1回戦で敗退している。そのためネット上では、「この人誰?」「大坂ネタだけで食っていけんの?」といった声が聞かれる。
有名人のものまね芸人は数多いが、タレントや歌手に比べてスポーツ選手系のタレントはネタが限られる。本田圭佑のものまねでブレイクしたじゅんいちダビッドソンや、イチローのものまねで知られるニッチロー’などは、複数のネタを持たず、それ一本で勝負しているが、果たして食えているのだろうか。
「ものまね芸人の活躍の場はテレビばかりではありません。営業仕事の方がメインと言えるでしょう。ショーパブで活躍するほか、結婚式や宴会の余興といった仕事もあります。特にスポーツ選手系の場合は、愛好者の団体に呼ばれることもあります。さらに、スポーツネタは若者ばかりではなく中高年の男性にもなじみやすいので、競艇場やパチンコ店などの営業にも重宝されます。普通のものまね芸人よりも需要が広いともいえるでしょう」(放送作家)
さらに、スポーツ選手系のものまねには、意外な効果も期待できる。
「コラボレーションですね。スポーツにおける実際の名シーンを再現したり、ありえないコラボを見せるなど、さまざまな魅せ方があります。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の名物企画だった『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』でも、夢のコラボレーションが実現していましたが、これはあらゆる場で応用がきくと言えるでしょう」(前出・同)
大坂に続き小坂にも、良い結果が訪れることを願いたいものだ。