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キンキ光一、タッキーも不慮の事故を乗り越えてきたジャニーズ舞台

 ジャニーズ舞台で“全日程即日完売”が当たり前になっている2大ブランドといえば、タッキー&翼・滝沢秀明の“滝沢歌舞伎”シリーズと、KinKi Kids・堂本光一の“Endless SHOCK”シリーズだ。

 タッキー舞台は今年、東京・新橋演舞場で4月6日に開幕するが、11年も続けていると当然、アクシデントに遭遇する。06年3月22日の夜公演に起こったそれは、今後の継続が危ぶまれるものだった。

 その日は、開始およそ30分後の火を使った演出の途中で、舞台に白煙があがった。観客は「ドライアイスの演出だと思った」ようだが、直後に幕が下り、照明も暗転。「機材トラブルが発生しましたので、安全のために外に出てください」というアナウンスが流れた。

 消防車37台、救急車11台が出動し、観客1,400人と、およそ200人のスタッフは避難。消防隊員が到着したころはすでにスプリンクラーが作動していたため、鎮火。40人ほどの観客は喉に痛みを感じたが、大事に至ることはなかった。白煙の原因は、舞台で使われた花火の火の粉が落下して、地下2階の大道具などに引火したことだった。この騒動は、同劇場80年の歴史で初のボヤ騒ぎであり、初の上演中止だった。

 そんなタッキー舞台以上に、ミュージカル界でもっともチケット入手が困難だといわれているのが、光一の“Endless SHOCK”。同作では15年3月19日の昼の部で、大きな事故が起こっている。

 中盤で、重さ約650kgの舞台セットである発光ダイオード(LED)のパネルが倒れ、ジャニーズJr.の岸孝良、ダンサー2人、アクロバット俳優2人、スタッフ1名が負傷しているのだ。光一が袖に退いたあとのダンスシーンで、2枚のパネルをスタッフが手動で動かしている最中、舞台中央に向かってゆっくり倒れたのだ。

 緊急事態を受けて、舞台は中止。翌20日の夜公演から、パネルを使用中止し、演目の一部を変更して再開した。同公演の冒頭5分で、光一は謝罪して、安全確認をしながらリハーサルを行ったことを説明。賛否両論あるなか、ショーのテーマである「Show must go on」(何があってもショーを続けなければいけない)を体現してみせた。

 そんな“SHOCK”も3月31日、公演回数1,500回を迎える。伝説に終わりはない、のだ。

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