「配達されたい私たち」は、自殺を決意した、うつ病の澤野始が7年前に捨てられた7通の手紙を拾い、人生のカウントダウンとしてその手紙の配達を始めるヒューマンストーリー。うつ病を克服した一色氏が原作・脚本を手がけ、歌手の佐野元春が21年ぶりに連続ドラマに主題歌を提供。5月12日(日)午後10時から放送開始で、全5話(第1話は無料放送)。
うつ病の男性を演じた塚本は、役作りについて、うつ病患者という観点からのアプローチはせず、本人に固有な病気を持った男として主人公を演じたことを明かした。ネガティブなことを話すときにイキイキし、ポジティブなことを口にする際はめんどうくさそうにしゃべるなどを心掛けたエピソードを語った。
そんな主人公との出会いがきっかけで、「抱えていたモノを一個、飲み込むこと」ができた女性を演じた栗山は、役柄を、「感動や、人の温かみに触れて、どんどん成長していく役」と紹介した。同時に、「ここまで何で澤野につきまとうのかといわれるほどのツッコミ役」でもあり、「プツッと切れるお芝居が得意ではない」と明かすも、「ドラマにたずさわって、手紙を書くことのすばらしさに触れました」と、撮影を終えた心境を告げた。
イベントではドラマの内容にちなんで、もし7年後に送る手紙を書くとしたら、誰にどんな内容を書く? という話題が挙がった。5歳と3歳の子を持つ塚本は、「7年後の息子に、『とーちゃんカッコええか?』と聞いてみたい」と父親の顔で語った。栗山は、家族など身近な人に、普段は言えない「自分の今の思いや、ありがたさを伝えてみたい」。塚本は、同作を「最後に気持ち良くなる作品」と紹介し、「2話、3話、最終回まで見てほしい」とメッセージを送った。(竹内みちまろ)