みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。
重賞2勝馬が1頭もいない大変、稀有(けう)な桜花賞。そこで、桜花賞までのプロセスにおいて、注目すべき馬をピックアップ。その中から絞り込む狙い方をしました。
まず、暮れのGI阪神JFはトールポピーの優勝でしたが、実はこのレースで、一番内容の濃いレースをしたのが1番人気で4着だったオディールです。
このレースは前半の半マイルが46秒2で、5F通過が58秒1。明らかにハイペースで先行馬が総崩れ。唯一、オディールだけが好位置から早めの仕掛けで直線先頭。結果、惜しいかな4着でしたが、勝ち馬とわずか0秒3差。
そしてこの内容が本物であったことを実証したのが、前走のチューリップ賞です。桜花賞をにらんで安藤勝騎手は、阪神JFとは一転した待機策。ところが、なんと半マイルが通過48秒7で、5Fが61秒3の超スロー。明らかに作戦ミスでしたが、直線では一頭際立った脚色で猛追。なんとハナ+ハナ差の3着まで肉薄。ラスト3Fが昨年のウオッカと同じ33秒5。まさにGI級の破壊力です。
桜花賞に直結する同じ距離と舞台の阪神JFと、チューリップ賞。この基軸になる2つのレースで、一番内容があったのはオディール。で、桜花賞の本命に指名しました。
京成杯で接戦し、クイーンCを快勝したリトルアマポーラは楽しみな好素材ですが、クイーンCからダイレクトに桜花賞が疑問。どうも狙いはオークスのような印象があります。
距離を考えた場合に、どうしても浮上してくるのが、ポルトフィーノと見ていたのですが、歩様の乱れから直前になって出走取消。お母さんのエアグルーヴも桜花賞は中間の熱発で断念した経緯がありますし、2003年に1番人気に支持された半姉のアドマイヤグルーヴも致命的な出遅れが響き3着止まり。この一族はどうもこのレースとは相性が悪いように感じます。残念です。
代わって相手に指名したフラワーCの勝ち馬ブラックエンブレムは3走前の葉牡丹賞で、弥生賞優勝のマイネルチャールズとクビ差。潜在能力の高さから対抗としました。