岩手県産ひとめぼれ10Kgの当選者の名前を「怪しいお米セシウムさん」「汚染されたお米セシウムさん」とテロップで表記したことが一部のネットメディアを始め、東海テレビの地元、愛知県の新聞メディアも相次いで報道。
さらに、番組が報道された当日夕方には「ひとめぼれ」の産地、岩手県の報道番組でも取り上げられた。番組の中で、岩手県が東海テレビに強く抗議し、流通している米は原発事故前に収穫したものであることを伝えた。県のホームページにも抗議文が掲載され、3000件以上がツイートされている。
今回、問題となった「ぴーかんテレビ」は東海エリア(愛知、岐阜、三重)で視聴可能だが、ネットの掲示板を通じて瞬く間に全国に広がり、数多くの批判が殺到しているという。
東海テレビのホームページでは「ぴーかんテレビ内での不適切な表現の放送について」と題した謝罪文を掲載。「常識を欠いた不謹慎な内容が画面に出てしまった」とした上で、「福島県をはじめ原発事故による被害を受けた方々や岩手県の農業、畜産業に携わる方々にご迷惑をおかけし、視聴者の皆さまには大変不快な思いを抱かせてしまいましたことを、ここに深くお詫び申し上げます」と述べた。(括弧内はHPより抜粋)
一連の表記は、本来ならばリハーサルなどで使用される放送しないはずの仮テロップ。このダミーデータが誤って流れてしまったとのことで、管理体制の不備を認めた。
今後、BPO(放送倫理・番組向上機構)の動きが注目されている。