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秋華賞追い切り ダイワスカーレット 世代最強へ 磐石の態勢

 本当の世代ナンバーワンはどの馬か。ダイワスカーレットがウオッカを食い止める。「第12回秋華賞」(JpnI 芝2000m 14日)の追い切りが11日行われ、桜花賞馬が余裕たっぷりに絶好調をアピールした。ローズSを圧勝した後も順調そのもの。ひと足先に秋初戦を終えたアドバンテージは小さくない。先に先に動いてウオッカを完封した桜花賞の再現が現実味を帯びてきた。
 ダービー2勝、そのほかにも数々の栄冠を勝ち得てきた松田国師が言った。
 「GIという大舞台に1番人気の馬を出すのが調教師の仕事。だから誰が見ても心配のない完ぺきな仕上げに持っていきたい」
 ダイワスカーレットがその思いを見事に具現化した。極上の仕上げでウオッカ打倒に臨む。
 秋初戦のローズSを完勝した。積極的にハナを奪うとあとはゴールまで一人旅。上がり3Fを33秒6の鋭さでまとめた。その後の調整には若干の誤算があったという。しかし、それも名トレーナーの経験と工夫で軽々と克服した。
 「先週の調教が軽かった。でも、その分は普段の調教を大きめに乗ることで帳尻を合わせた。むしろ、牝馬はビッシリやると掛かるからね。コンスタントに大きめを乗った方がいい」マイナスまでプラスに変える名人技を発揮した。

 強い調教をすると体温が上がる春のひ弱さはもうない。前へ前へと行きすぎる気性も随分大人になった。
 「ウオッカやベッラレイアは掛かり気味に行く馬。うちのが速いペースで行って、その流れに乗ってうまく2コーナーに入っていけば楽観できない。しかし普通に考えればうちの方が有利でしょう」
 相手がどうであろうと自信は揺るがない。底力で世代頂点の座を奪う。

 【最終追いVTR】坂路で格下馬を3馬身前方に置いてゆったりとスタート。馬任せでピッチを上げていき、最後も持ったままでフィニッシュ。53秒5→38秒9→12秒8をマークした。ゴール前では自らハミをかんでいく気合で楽々と併入に持ち込んだ。態勢は万全だ。

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